2005-01-01から1年間の記事一覧

気付いても止められない自己顕示欲

ls氏がうさだBlogで実に怖い自己分析をなさっている。MMORPG 世界に存在する 3人種 http://lovelove.rabi-en-rose.net/blog.php?n=171このうち、この書き手であるls氏は3番目「ゲーマー」に当たる。ということを分かって書いている。つまり氏は自分の方向性…

既に知的好奇心を擽らないインターネット

ITmedia "「金、金、金」だった2005年のセキュリティ界" http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0512/20/news014.htmlこれを別の見地から図ると、2004年以前に存在した「この技術でどんな冒険(イタズラ)ができるか」というものを金欲抜きで行えるタイプの…

読解力を問う…にしてもなぁ

『月刊FACTA』というネットジャーナリズム活動してる所がある。 (ということにしておこう。解釈面倒臭いから)彼らはソニー叩きを釣餌に読者を集めた典型的な寄せ集め情報発信媒体なのだが、それはここでは置いておいた上で以下を読む。自分の恥部に「ぼかし…

さめためでものをみる

自民党がブロガーを相手にしている理由は単なるプロパガンダだ。庶民の声の具現化であるブログ、その著者(の一部)を集め、対談することで「私たちは庶民の声を真剣に聞いています」みたいなモーションを見せる。これによって「自民党はブログの声も取り入…

常識の変遷

2ヶ月ぶり。ブログ『デジモノに埋もれる日々』にて、"歯車は勝手には回らない - 回らないものが回り始めるとき"と題されたエントリがある。 http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2005/07/post_204.html 私が要約するより現物を読んでくれ。よくあ…

○○は必要かという論は必要か

トートロジー遊び。閑話休題。時々、「○○は必要か」という切り口で話題を展開するネタを目に、あるいは耳にすることがある。こういうのを俗に「要不要論」という。これは基本的に「論理的に○○が必要かどうか」ということを語るものだ。もっとも要不要論は論…

感情論の調停

以前、こんなコメントをもらったことがあった。 (前略)何事も理屈で割り切れると思わないほうが賢明かと。これは理屈で対抗できない人間が自己正当化するには非常に便利な言説だよな、と思う。そしてきっとこれを耳にするたび「うんうん」と何となく頷いて、…

偉大な福祉国家妄想

コメントレベルで終わらせようと思っていたのだが、どーも煮え切らない議論が始まりそうだったので自分の場所でぶちまける。焦点はR30氏が4/11にとりあげた新聞ネタからはじまったフリーター政策議論に対して発生したこのコメントだ。 投稿者: GenOishi (Apr…

サロン分析に見る自省

今回は3/22に記述したブログ=サロン論に対するsantaro_y氏のコメントが元ネタ。うーん、サロンとしてのブログを否定しているような空気が漂っていたのか。自覚してなかった。結論が出ている=無意味だからブログはダメ、と解釈できんことはないのか?やはり…

打てば響く:情報強度議論がもたらす思想連鎖

R30氏が「情報強度」という標語の元に、情報の確からしさを担保するということ→これからの情報選択の余地その他もろもろの在り方を提起している。個人的に興味深い範囲なので、思いつくことを書いてみよう。まず、「情報強度」に関してだ。ここで定義される…

理想的なサロンを描こうとするブロガー症候群

ごきげんよう。芸能界に○○○人が増えているかのようにじわりじわりとアクセスカウンタが回っております。有り難いことです、本当に。かなり間があいたのですが、ぶっちゃけネタがないのです。個人的にブログ=サロンへの渇望という結論はとっくに出てしまって…

intel独禁法違反勧告を利益構造の変遷から考える

題名の通りの勧告が出ている。決着予想はどうでもいいから、影響範囲をシミュレートしてみよう。これまで intel:販促費とひきかえに認知度と売上を得る。ウマー。 AMD他:intelの販促費戦略の結果、シェア低下。マズー。 PC販売企業:intelに擦り寄ることで…

個人の責任、社会の責任、どっちも甘ったれ

たかがゲーム、されど中は人間。これがMMORPGのやばい点。RPGが仮想世界だとか結局はゲームだとかその辺りの論争は放っておいて、MMORPGによって何ができるのかと言う点に注目してみよう。 ・ルールの幅が現実に比べてはるかに狭い。そのため、そのルールさ…

コメントtrack back妄想

先日の流れに一応決着をつける形で。発端は3/1日記のコメント欄。 「トラックバックは読み手のためにある」というのは私も思っています。そう考えると、読み手がコメント内からトラックバックをして、書き手の知らないサイトを関連付けることができる機能も…

啓蒙と社会性議論、もとい社会正義論

今は昔、「いい女塾」ブログ論争を餌に、前回のブログにおけるtrack back理想論と絡めてネタを捻り出そう。まず、女塾そのものに関してはやったもの勝ちとしか言えない。何故なら現状のインターネットにおける表現活動およびそれに連鎖したビジネスに対する…

ブロガーは踊る、されど進まず

今回は可能な限り元になった文章をルールとして話を進めてみよう企画。santaro_y氏が「沈黙のオーディエンス」を「主体的オーディエンス」へ導こうと試行錯誤、もとい思考錯誤しておられるので乗ってみよう。さて、santaro_y氏のアプローチは「自分のブログ…

自由に疲れたインターネット住民

最近ネタを思いついては「あー自分が書いてて面白くねー」でお蔵入りさせていたら一週間経ってしまった。ここは無理やり書いてみよう。ITmediaで小寺信良氏がNifty-Serveを語ってくれている。こういうネタは前{(インター)ネット}時代をナマで経験してこなか…

Webマーケティングを枯れさせるには

<広報> Dellのように!有名どころにリンクは前提。季節対応は当然ながら、自発的にイベントうちまくって無理やりにでも更新頻度を上げて「誰かがネタとして取り上げる」チャンスを増やせ。<ショッピング> 要はアマゾンをぱくれ。一部からウザがられても…

社会原則とイレギュラーに対する受難

Simpleが久々に面白い表現をしている。"犯罪もボランティアも同じ"というタイトルで、ギブアンドテイクが基準の社会構造を語っている。内容は非常に的を射ているので、そこには言及しない。以後はあくまで私の雑感だ。私自身、ギブアンドテイクがないと落ち…

インターネットにおけるギブアンドテイク

今回、実に御都合主義な主張をなさっている方がいらっしゃったので追撃させていただく。こういう勘違いには二度と出てこないで欲しい。まぁ際限なく沸き続けるだろうが。ターゲットは「いんちき」心理学研究所だ。ここは終了宣言をしたあげく弁明のために追…

大学における「教育」と「研究」を断定的に語る

というわけで前回のコメントにあった「教育」と「研究」について無理やり真面目に語る。実はこの点は骨相学的文化論の要素が強すぎるのであまり意味が無いのだが、無視すると平行線になるので。先に、以下の定義をしておく。 文明:人類の生存と発展に必要な…

中流階級を否定するクビダイ作戦

前回の続き。大学という機関が持つ機構自体を論点に据えてみよう。人が集えば、そこに学び舎が生まれるという発想がある。この点に関しては、並河助教授のブログ"一日一喝"で以下のように書いている。 学ぶ人Aがいて、学ぶ人Bがいて、互いに相手を意識して関…

クビダイ論争はどうでもいいから公立大学と税金について語ろう

R30氏がクビダイ論争に足を突っ込んで○○ガイどもの○違い攻撃を受けているわけだが、面白そうだから便乗してみよう。ただしどうでもいいクビダイ自体ではなく、税金で支えられる公立大学に関して。私が読む限り、R30氏のスタンスは結局のところこの一文につき…

資本主義が追及されるということ

これからの日本を妄想してみよう毒電波ミックス。<2005〜2009> 労働力の低下続伸 ・非労働力人口の増加(高齢者、失業者、無業者もろもろ) ・これを解決するに値しない解雇主義と懐古主義 ・RagnarokOnlineは永遠に不滅です企業の対応厳格化 ・さらなる海外…

労働意欲の低下に対する傾向分析と対策(草案)

たまにはこういうブチカマシもありってことで。以下、なんちゃって論文形式。 1.労働意欲の低下が見られる人間の傾向 以下の2つが比較的「社会と折り合いをつけて、正社員として労働している人間」たちより強い傾向となって現れていると予想される。割を…

日本で愛を叫ぶ共依存という名の屈折

exciteが『エキニュー総研』で面白い特集を組んでいた。あなたの恋愛、共依存じゃない?"というテーマで、共依存とは何かを説明している。実はこれ2003年6月の記事なのだが、私は今日まで知らなかった。時流に遅れるとはこういうことか。でもきっとexciteを…

天性として心理的に処理しなければならない概念

世の中は「生まれつき」とか「選ばれた」とかいう表現で「成功者」を語ることがあるが、実際そうとでも扱わないと心理的に耐えられないものはある。それが庶民の器だからだ。実際、私もその類だ。相対ではなく絶対的な何かを持たない人間というのはえてして…

いらない、と言ってしまえる自分

まず先に断っておくと、これは養うべき家族がいらっしゃる(あるいはこれから持つ/持ちたいと思っている)方とはほぼ無縁のコンテンツである。応用不可能ではないが、参考にしないほうが健全だ。世では自己責任という言い換えに基づく勝ち組/負け組論争と広…

SNS勝利宣言

今回はSNSネタ。SNSはその設計が故に多くの理由で批判を浴びる。その主な理由を挙げると以下のようだ。 ・そもそもSNS会員じゃない人間はSNS内リソースが閲覧できない ・SNS会員になるにはSNS会員の知り合いから紹介してもらわなければならない ・SNS内からS…

潔いオチ

久々にSimpleネタを。今回はオチに意味がある。上記リンク先にある記述は、「現在の恋愛という概念は政治的に分析したほうが構造として分かりやすいから、もし論理的に恋愛を理解したいなら政治的発想で挑みなさい」という内容であると言っていいだろう。そ…