デジタルチューナーキットに立ちはだかる恐怖のモンスター軍団

小寺信良氏による5000円チューナーのキットのアイデアと、その補足。これを採用した場合、問題はモンスター対策をどうするか、という点にあると思う。クレーマー、といったほうが通じやすいかもしれないが、要は「自分(又は自分に近しい人)がたまたまちょ…

○○は誰でしょう

先日、以下のエッセンスからオンライン仲間の一人の職場を特定できてしまいました。 業種 会社に通う都合上から休日に寄り付きたくないと言った地域 職場付近のランチの食材とその価格これらのエッセンスは一度に提供されたものではなく、日々のメッセージを…

テレビ番組を楽しむためにテレビ局ができること

筆者がデジタル放送の視聴環境を整えてから1年半が経とうとしている。デジタル放送におけるHDTVは技術的見地で色々と問題を抱えているものの、導入した当時はその高密度映像に改めて感動したものだ。それまで6年間テレビのない生活を送っていた筆者だが、デ…

芸術としての音楽に対する無関心の考察

以下、小寺信良氏の「コデラノブログ3」4/3記載内容より引用。 日本の音楽シーンの未来を考えるならば、貧しい音質でDRMガチの着うたなんかに金を払うのは辞めるべきだ。この日本独特の産業構造が、確実に芸術を殺している。読んでいてスっと喉に通らなかっ…

発展に追い詰められるということ

世の発展に対し、単純な力押しによる邁進は市場に対しだんだん通じなくなりつつある。x86系CPUを引き合いに出すとわかりやすいのだが、これはトランジスタの発展と共にとにかく集積度と処理系列を「力押し」で増やしてきた。だがトランジスタのスケーリング…

インターネットによって露呈された大衆の弱さ

小寺信良氏の "コミュニケーション衰退に見るIT時代の終焉" より引用。 IT革命により誰もが情報を発信できる、1億総クリエイター時代の幕開けだなどという話は、ただの妄想だ。実際に起こっているのは大量のコンテンツ消費と、著作権侵害である。これはまっ…

玉石混淆の市民交流会

"ひろゆき氏「市民メディアはマスコミに勝てない」 "を踏まえて。要約すると「市民メディアは今後も発展してマスコミに支配された構造を変える」と思い込んでいる仮想戦記泥酔記者団をひろゆき氏がばっさりと斬ったという内容だ。文末に慰め程度の希望的観測…

PSE法で明らかになった無責任な当事者の力

中古販売について経済産業省と販売業者がそろって何も考えなさすぎだったという見方もできるが、どちらかというと「この法律は俺らには不利益だ。理屈なんてどうでもいいからやめろ」というヒステリックで無理解かつ弱者保護万歳的なシュプレヒコールが関係…

人型ロボットがもたらす愚か者認定

別に労働力としての人間がロボットに侵略されるとかそういう意味じゃない。ロボットの所持/非所持および活用方法の差異によって発生しうる、コミュニティにおける各個人の精神的立ち位置の問題である。家事は主に以下の要素から成る。 炊事 洗濯 掃除 育児 …

気付いても止められない自己顕示欲

ls氏がうさだBlogで実に怖い自己分析をなさっている。MMORPG 世界に存在する 3人種 http://lovelove.rabi-en-rose.net/blog.php?n=171このうち、この書き手であるls氏は3番目「ゲーマー」に当たる。ということを分かって書いている。つまり氏は自分の方向性…

既に知的好奇心を擽らないインターネット

ITmedia "「金、金、金」だった2005年のセキュリティ界" http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0512/20/news014.htmlこれを別の見地から図ると、2004年以前に存在した「この技術でどんな冒険(イタズラ)ができるか」というものを金欲抜きで行えるタイプの…

読解力を問う…にしてもなぁ

『月刊FACTA』というネットジャーナリズム活動してる所がある。 (ということにしておこう。解釈面倒臭いから)彼らはソニー叩きを釣餌に読者を集めた典型的な寄せ集め情報発信媒体なのだが、それはここでは置いておいた上で以下を読む。自分の恥部に「ぼかし…

さめためでものをみる

自民党がブロガーを相手にしている理由は単なるプロパガンダだ。庶民の声の具現化であるブログ、その著者(の一部)を集め、対談することで「私たちは庶民の声を真剣に聞いています」みたいなモーションを見せる。これによって「自民党はブログの声も取り入…

常識の変遷

2ヶ月ぶり。ブログ『デジモノに埋もれる日々』にて、"歯車は勝手には回らない - 回らないものが回り始めるとき"と題されたエントリがある。 http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2005/07/post_204.html 私が要約するより現物を読んでくれ。よくあ…

○○は必要かという論は必要か

トートロジー遊び。閑話休題。時々、「○○は必要か」という切り口で話題を展開するネタを目に、あるいは耳にすることがある。こういうのを俗に「要不要論」という。これは基本的に「論理的に○○が必要かどうか」ということを語るものだ。もっとも要不要論は論…

感情論の調停

以前、こんなコメントをもらったことがあった。 (前略)何事も理屈で割り切れると思わないほうが賢明かと。これは理屈で対抗できない人間が自己正当化するには非常に便利な言説だよな、と思う。そしてきっとこれを耳にするたび「うんうん」と何となく頷いて、…

偉大な福祉国家妄想

コメントレベルで終わらせようと思っていたのだが、どーも煮え切らない議論が始まりそうだったので自分の場所でぶちまける。焦点はR30氏が4/11にとりあげた新聞ネタからはじまったフリーター政策議論に対して発生したこのコメントだ。 投稿者: GenOishi (Apr…

サロン分析に見る自省

今回は3/22に記述したブログ=サロン論に対するsantaro_y氏のコメントが元ネタ。うーん、サロンとしてのブログを否定しているような空気が漂っていたのか。自覚してなかった。結論が出ている=無意味だからブログはダメ、と解釈できんことはないのか?やはり…

打てば響く:情報強度議論がもたらす思想連鎖

R30氏が「情報強度」という標語の元に、情報の確からしさを担保するということ→これからの情報選択の余地その他もろもろの在り方を提起している。個人的に興味深い範囲なので、思いつくことを書いてみよう。まず、「情報強度」に関してだ。ここで定義される…

理想的なサロンを描こうとするブロガー症候群

ごきげんよう。芸能界に○○○人が増えているかのようにじわりじわりとアクセスカウンタが回っております。有り難いことです、本当に。かなり間があいたのですが、ぶっちゃけネタがないのです。個人的にブログ=サロンへの渇望という結論はとっくに出てしまって…

intel独禁法違反勧告を利益構造の変遷から考える

題名の通りの勧告が出ている。決着予想はどうでもいいから、影響範囲をシミュレートしてみよう。これまで intel:販促費とひきかえに認知度と売上を得る。ウマー。 AMD他:intelの販促費戦略の結果、シェア低下。マズー。 PC販売企業:intelに擦り寄ることで…

個人の責任、社会の責任、どっちも甘ったれ

たかがゲーム、されど中は人間。これがMMORPGのやばい点。RPGが仮想世界だとか結局はゲームだとかその辺りの論争は放っておいて、MMORPGによって何ができるのかと言う点に注目してみよう。 ・ルールの幅が現実に比べてはるかに狭い。そのため、そのルールさ…

コメントtrack back妄想

先日の流れに一応決着をつける形で。発端は3/1日記のコメント欄。 「トラックバックは読み手のためにある」というのは私も思っています。そう考えると、読み手がコメント内からトラックバックをして、書き手の知らないサイトを関連付けることができる機能も…

啓蒙と社会性議論、もとい社会正義論

今は昔、「いい女塾」ブログ論争を餌に、前回のブログにおけるtrack back理想論と絡めてネタを捻り出そう。まず、女塾そのものに関してはやったもの勝ちとしか言えない。何故なら現状のインターネットにおける表現活動およびそれに連鎖したビジネスに対する…

ブロガーは踊る、されど進まず

今回は可能な限り元になった文章をルールとして話を進めてみよう企画。santaro_y氏が「沈黙のオーディエンス」を「主体的オーディエンス」へ導こうと試行錯誤、もとい思考錯誤しておられるので乗ってみよう。さて、santaro_y氏のアプローチは「自分のブログ…

自由に疲れたインターネット住民

最近ネタを思いついては「あー自分が書いてて面白くねー」でお蔵入りさせていたら一週間経ってしまった。ここは無理やり書いてみよう。ITmediaで小寺信良氏がNifty-Serveを語ってくれている。こういうネタは前{(インター)ネット}時代をナマで経験してこなか…

Webマーケティングを枯れさせるには

<広報> Dellのように!有名どころにリンクは前提。季節対応は当然ながら、自発的にイベントうちまくって無理やりにでも更新頻度を上げて「誰かがネタとして取り上げる」チャンスを増やせ。<ショッピング> 要はアマゾンをぱくれ。一部からウザがられても…

社会原則とイレギュラーに対する受難

Simpleが久々に面白い表現をしている。"犯罪もボランティアも同じ"というタイトルで、ギブアンドテイクが基準の社会構造を語っている。内容は非常に的を射ているので、そこには言及しない。以後はあくまで私の雑感だ。私自身、ギブアンドテイクがないと落ち…

インターネットにおけるギブアンドテイク

今回、実に御都合主義な主張をなさっている方がいらっしゃったので追撃させていただく。こういう勘違いには二度と出てこないで欲しい。まぁ際限なく沸き続けるだろうが。ターゲットは「いんちき」心理学研究所だ。ここは終了宣言をしたあげく弁明のために追…

大学における「教育」と「研究」を断定的に語る

というわけで前回のコメントにあった「教育」と「研究」について無理やり真面目に語る。実はこの点は骨相学的文化論の要素が強すぎるのであまり意味が無いのだが、無視すると平行線になるので。先に、以下の定義をしておく。 文明:人類の生存と発展に必要な…