中流階級を否定するクビダイ作戦

前回の続き。大学という機関が持つ機構自体を論点に据えてみよう。人が集えば、そこに学び舎が生まれるという発想がある。この点に関しては、並河助教授のブログ"一日一喝"で以下のように書いている。 学ぶ人Aがいて、学ぶ人Bがいて、互いに相手を意識して関…

クビダイ論争はどうでもいいから公立大学と税金について語ろう

R30氏がクビダイ論争に足を突っ込んで○○ガイどもの○違い攻撃を受けているわけだが、面白そうだから便乗してみよう。ただしどうでもいいクビダイ自体ではなく、税金で支えられる公立大学に関して。私が読む限り、R30氏のスタンスは結局のところこの一文につき…

資本主義が追及されるということ

これからの日本を妄想してみよう毒電波ミックス。<2005〜2009> 労働力の低下続伸 ・非労働力人口の増加(高齢者、失業者、無業者もろもろ) ・これを解決するに値しない解雇主義と懐古主義 ・RagnarokOnlineは永遠に不滅です企業の対応厳格化 ・さらなる海外…

労働意欲の低下に対する傾向分析と対策(草案)

たまにはこういうブチカマシもありってことで。以下、なんちゃって論文形式。 1.労働意欲の低下が見られる人間の傾向 以下の2つが比較的「社会と折り合いをつけて、正社員として労働している人間」たちより強い傾向となって現れていると予想される。割を…

日本で愛を叫ぶ共依存という名の屈折

exciteが『エキニュー総研』で面白い特集を組んでいた。あなたの恋愛、共依存じゃない?"というテーマで、共依存とは何かを説明している。実はこれ2003年6月の記事なのだが、私は今日まで知らなかった。時流に遅れるとはこういうことか。でもきっとexciteを…

天性として心理的に処理しなければならない概念

世の中は「生まれつき」とか「選ばれた」とかいう表現で「成功者」を語ることがあるが、実際そうとでも扱わないと心理的に耐えられないものはある。それが庶民の器だからだ。実際、私もその類だ。相対ではなく絶対的な何かを持たない人間というのはえてして…

いらない、と言ってしまえる自分

まず先に断っておくと、これは養うべき家族がいらっしゃる(あるいはこれから持つ/持ちたいと思っている)方とはほぼ無縁のコンテンツである。応用不可能ではないが、参考にしないほうが健全だ。世では自己責任という言い換えに基づく勝ち組/負け組論争と広…

SNS勝利宣言

今回はSNSネタ。SNSはその設計が故に多くの理由で批判を浴びる。その主な理由を挙げると以下のようだ。 ・そもそもSNS会員じゃない人間はSNS内リソースが閲覧できない ・SNS会員になるにはSNS会員の知り合いから紹介してもらわなければならない ・SNS内からS…

潔いオチ

久々にSimpleネタを。今回はオチに意味がある。上記リンク先にある記述は、「現在の恋愛という概念は政治的に分析したほうが構造として分かりやすいから、もし論理的に恋愛を理解したいなら政治的発想で挑みなさい」という内容であると言っていいだろう。そ…

二極化とは

今更感もあるが、「無業者」論についてまとめてみる。「無業者」の定義はかなりばらつくので割愛。ニュアンスで受け取ってくれ。<無業者が民衆に否定される理由:偏見に基づく> 1.働かず、ぶらぶらしている(ように見える) 2.税金納めてない 3.将来設計がな…

Macは燃やされ、iPodが浮かぶ

Windows95の躍進において最も貢献したのは(おそらく)device driverだった。一方でMacの躍進に最も貢献するのはiPodとiTunes、そして何より「立場を確立した企業が著作権関係を明確にした上でEMDを展開した」こととなるだろう。両者を比べるとかなり違うよう…

この世で一番の孤独

mixiでは白状したのですが、少々電池切れ気味です。燃料がすぐ切れます。前よりも激しく。 それはさておき、ここは世界の片隅で呪詛を唱える場所なので本題へ。ただし今回はかなり恣意的。 知における理想は「知の無知」である。だが、これは自覚して辿り付…

独身税が築く素晴らしい世界

少子化問題に関して、blog界がちょっとにぎわっている。せっかくだから便乗しよう。そういう気分だし。今年は提灯記事よろしく、それでも経済ネタでは世の中の基準にされる日本経済新聞も「少子に挑む ニッポン大転換」と称した社説を連載し、記事も少子化に…

リクルートに扇動された人たちが作る社会

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今回はosakana.factoryより。ここって本当はロリ絵がメインのサイトなんですけど、違う理由でリンクしてばかりです。ごめんなさい。閑話休題。こうした記述や紹介は社会のため、啓蒙のために行われているわ…

世界の片隅で呪詛を唱えるblogerたち

はーいSimpleがやばいネタかましてくれちゃった。嬉しくてしょうがないねぇ、こういう論旨展開。何がいいって「他人を不幸にしたいオーラ」満載だってこと。親近感を通り越して殺意さえ沸くほど好みだよこういう文章。民主主義は自らを滅ぼす力を民衆に与え…

夫婦愛という「普通」

今回のSimpleはちょっと苦しい。明確に「こうであってほしい願望」として「夫婦に愛情は必要ない」と主張しているに過ぎない。これまでのような、論理性を前面に出した勢いがない。これは「夫婦にはやっぱり一定の愛情が必要だよ」と言っているようなものだ…

ニート発生のメカニズム

R30さんがニート論でパンクしている。ああ触らなくてよかった(ぉぃ)。でもせっかくだからあえて触ろう。ただし今回はTBを控えて。ニート論で税金払えとかマクロ的には正しいけどミクロ的には完璧にお門違いな連中が時々いる。だが、そもそもニートやってる…

トートロジーというドツボな循環

今回はできるだけ簡単な内容にしてみよう。R30さんのブログで「トートロジーに熱くなる」というタイトルの回があったのでご紹介する。なお、トートロジーとは「同語反復」のことで、同じ言葉を意味もなく繰り返して使うことだ。詳しくはgoo辞書あたりで見て…

記号と意味の見直し

メールで年賀状を済ませることに対する大衆意識の指標がひとつ世に出された。せっかくだからネタになってもらおう。このサイトの意図を確認する意味でも良い例となってくれる。これを鵜呑みにするなら、7割はすでにメールによる年賀状代わりを「失礼だと思わ…

インターネットを活用するという病理

世の中の大多数にとってインターネットは「辞書や時刻表より便利な道具」か「趣味に関連した情報を適当に探す」程度のモノでしかない。付け足すならせいぜい楽天、Amazon、Yahooオークションだろう。あとは優先順が違うくらいだ。あ、年賀状刷るとかもあるか…

読解力低下の背景を社会構造から考える

日本の子どもの学力が低下しているネタについて、ブログ時評で興味深い記述があったので紹介する。それ以上に、読解力は『ひと粘りする忍耐力』という側面があります。何気ない一文のようだが、これは重要だ。要は「自分なりに咀嚼し、後のことを考えて修め…

ジャーナリズムを語る上での論点と目的

R30に対して先日行わせていただいたトラックバック"ジャーナリズムとインターネットに見る姿"について、"プロのジャーナリズムとは何かについて考えてみる・その2"に分かりやすい解説とさらなる発展論があったため紹介させていただく。ぶっちゃけここの煽り…

ジャーナリズムとインターネットに見る姿

R30がプロのジャーナリズムとは何かについて語ってくれている。まだ完結していないため、今後も要チェックだ……と拙い宣伝をすることで引用を許してもらおう。マイルール万歳。 (前略)テクストとしてだけ見た場合、例えば山本氏のキムタケに関する先日のコラ…

人生における戦術と戦略

相変わらずSimpleマンセーで申し訳ないのだが、THE RULESネタが来た。のすたるじぃさえ覚える悲しいネタだ……。これ、要は「人生之戦」ってことなのよね。愛の獲得競争に勝てってことなのよね。そのために駆け引きに長ける人間になれってことなのよね。そのほ…

サヨク疑惑

サヨク疑惑というのは結構簡単に作れる。そもそもそんなことに興味が無いという人が大半だと思うが。例えば宮崎駿。彼はナウシカ時代から自然保護プロパガンダを映画に含む傾向があった(もののけはその元祖にして集大成)し、テレビに出るようになってからは…

今までの中でも一番おもしろかったうさだ

MoEに関するネタ。これ自身に意味があるかどうかではなく、観点と執筆態度に意味がある。まず、技術的視野と感覚的視野が両方とも存在する。描画方法に対する見解と体感的感想、システム設計に対する「既存作品(UO)との比較」等、下手に一時期のUOだけ体験し…

いじめに必要なキーワード

Simpleが新しいネタを持ってきてくれたわけだが、今回は正直面白くない。私の趣味と違うからだ。いやもちろん、そんなことはどうでもいいのだが……。Simpleでも取り上げていたYahoo!の記事によると、「テレビ番組で紹介された血液型別のレッテルによって子ど…

blogが流行った本当の理由(嘘)

身も蓋も無く言うと「日常生活において『お互いを尊重する』という堅苦しさに囚われすぎた結果、得られなくなってしまった『共感』という感慨を、遠慮立てせずに得られる手段」なんだと思う。他人のblogを読むことで「あー、このひとも私と同じこと考えてる…

近親憎悪という自意識過剰

Simpleがトイレットペーパーを三角に折るネタを持ってきた。それはいいんだが、問題は参考文献である。福田和也かよ!福田和也の名前を出すと出版界では右扱いされる(ことがある)。誤解されやすい書き方してるからな。彼の著作を読んでもらえれば分かるのだ…

blogerに怯える似非インテリ

『13歳のハローワーク』において村上龍は言った。作家は人に残された最後の職業で、本当になろうと思えばいつでもなれるので、とりあえず今はほかのことに目を向けたほうがいいですよ私的には、本著作の最大の価値がここにある……などという書き込みはもう光…