今までの中でも一番おもしろかったうさだ

MoEに関するネタ。これ自身に意味があるかどうかではなく、観点と執筆態度に意味がある。

まず、技術的視野と感覚的視野が両方とも存在する。描画方法に対する見解と体感的感想、システム設計に対する「既存作品(UO)との比較」等、下手に一時期のUOだけ体験してMMORPGを体系的に理解する気のないまま悪いところばかりを語る池沼とは一線を画する視点がある。推論を出ない(というか出ようがない)ログインに関する記述等も含め、かなり「嘘を書かない」よう心がけているように見せる点は面白い。

また、無意味な拡張論を意識的に削っている。最も端的な例が以下の一節。

Exp という概念がないので、その分配については割愛する。
なぜExpが無いのかとか推論を外れない話をばっさり切り捨て、あくまでMoEについて語っている。下手なAgitatorはこういうところを勝手に掘り下げて自己陶酔に浸った説を記述する。

そして整理における以下の一節。

UO が所有していた重要なデザインについては大体正しくコピーしてある。
この態度は、商業主義の観点からコピーという概念を否定的に捉える昨今の似非デジタル世代にはなかなか存在しない一言だ。うさだblogの筆者は、「いいものは下手に劣化コピーするより正しくコピー(つまりそのまんまに)したほうが美しい」という発想があるのでは、と推測される。今日の私の文章は基本的にうさだblogマンセーになっているが、その理由はおそらく「コピーに対する態度」に非常に好感を持ったが故であろう。

なお、私はMoEもUOもプレイしていないので、記述内容自体に対する要らぬツッコミは避ける。でも面白かった。