二極化とは

今更感もあるが、「無業者」論についてまとめてみる。「無業者」の定義はかなりばらつくので割愛。ニュアンスで受け取ってくれ。

<無業者が民衆に否定される理由:偏見に基づく>
1.働かず、ぶらぶらしている(ように見える)
2.税金納めてない
3.将来設計がない
4.専門技術が身につかない
5.年金踏み倒してる

1は金がある連中は無問題。金が無いのに遊んでる奴は論外。2は義務違反だけど、明確な罰則が適用されるのは大型案件くらい。3、4は技術継承という意味では社会不安になりかねないから一応問題ではあるが、これだけ自由を吹聴した時代じゃナンセンス。5は偏見だが、当然。厚生年金払いたがってる奴ってどれだけいる? 単に正社員やってたら強制支払になるだけだろう。

<実際に影響が懸念される事実:実際に発生する>
A.所得税収の減衰による、納税者一人あたりの負担増
B.社会保険加入者数の減少による、社会保険加入者一人あたりの負担増
C.収入の不安定から結婚率低下、少子化・高齢化をさらに促進

この3つはあまり言い訳の余地が無い。でもこれで影響を受けるのは、何だかんだ言いながら正社員やってる中間層だ。こうして見ると、これからの時代はいかに中間層が絞られるようになるかということになる。下の連中は下のままゴマの油を擦切られ、ちょっとだけ努力したかもしれない中間層は上層の生活レベル維持のために下層と同等以下に追い込まれる。うーん素敵な構造。

結論:フリーター問題は国家的問題というより中間層にとっての大問題。

これからの日本:下層の奴らはおとなしくゴマの油を絞り尽くされて死ね。中間層は反抗できないまま上層の言いなりになって貢ぎきった後、死ね。

さあ日本はあと何年もつだろう。