ここは音速が遅いぜ

マザーグース『10人の黒人少年』という歌がある。これを見て愕然とした。というのも、『死神の子守唄』の元ネタだったからだ……。元々東方のネタを裏付ける資料として見るつもりが、怪奇大作戦へ派生してしまった。

Daikon Film じゃぁないけれど、世の中本当にパクリのオンパレードなんだなぁと。オリジナリティというものが実は既存パーツの組み合わせだと言ったら納得してくれる人はどれだけいるだろう。

閑話休題。世の中に比べてずっと光速が遅いタイミングで『ぱにぽに』6巻を読んだ。やばい話の流れがいい感じに庶民が求めるアットホーム系(『ちびまるこちゃん』『少年アシベ』『クレヨンしんちゃん』etc)のノリになってる!根が善人なキャラばっかだったとはいえ、最近その露呈度が高いぞへっきー。このままだとふつーの作家になってしまう……ことはないか。6巻読む前に1〜5巻のノリについてこれなきゃダメだしな。俺の名前はお前の引導だ迷わず地獄に落ちるがいい!ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。

つくりものじといい、へっきーといい、大塚英志といい、やっぱりB〜Z級映画や特撮、その他『商業的見地から来る注目に値しない駄作』を消化してきた層はこういうところで違う。だが、彼らは経緯はどうあれそれを金のなる木に変えている。素晴らしすぎ。人生ってこうありたいよねーと思う私は間違いなくこの境地に立てないであろう。打算的過ぎるから。

結城心一まで行くと他のことが出来なくなりそうだけど。求められるものが固定化する苦しみを感じないならいいんだけどー。やっぱ贅沢だなぁ私。上遠野は純文あきらめちゃうのかなー。