ネタが尽きない昨今

いいことなのか悪いことなのか。その手の業界の方にはまさに音速が遅いネタなのだが、酒税の見直しがまた行われる。まぁ税制というものは予定された税収がない時点で見直され、予定された税収が見込めるような方向に持っていくための建前なのでどうしようもない。実際そうやって政治の世界は動いているのだから。

これは別に税制に限らず、予算というものがついて回る世界にはこの手の施策は日常茶飯事だ。高齢者と障害者の雇用対策予算が一本化されたときや、法定雇用率改正の際も働く障害者の弁護団が似たような主旨で声明を出していた記憶がある。

結局、イタチゴッコというものがそれだけ日常茶飯事だということだ。酒税対策として新たな大衆向け「代替ビール」を創る努力は一時的に報われても、お国の都合であっさりと白紙になる。行き詰まるのはどちらが先だろう?

世代交代というものは、こうした限界へのレースを少しでも引き伸ばすためにあるのかもしれないと思う。報われない仕打ちを受けた過去を持つ世代ではいつか、燃え尽きてしまうかもしれないから。